第1回コンテストの入賞作品


前回フォトコンテストの審査終了と表彰式について

  第1回フォトコンテスト『たっこさ来てけろじゃフォトコンテスト』の入賞作品です。応募総数は367点の応募を頂きました。本当にありがと うございます。

 今後は県内の施設にて展示をする予定です。

 最後に、今回は賞に入らなかった皆さまにお知らせは届きませんが、素敵な写真をお送り頂いたことに感謝しております。


コンテストの審査と表彰式も終了し受賞作品も決まりました。

最優秀賞は八戸市の田中善剛様に決定致しました。

最優秀賞
『晩秋の郷』
田中 善剛 様


選評
緋色・黄色・緑という鮮やかな庭がタプコプ創遊村の茅葺民家に彩を添えています。垣間見える青は高く、左手から奥の山へ拡がるのは雨を降らすと思しき雲。空だけで秋を思わせます。そして人物。なんとも心地良さげですが、誰かを待っているのでしょうか、それとも残り少ない秋に憂いを感じているのでしょうか、縁側に座る女性の表情は空を映しているようです。人物が景色と渾然一体となった印象がとても素晴らしく、本コンテストの最優秀賞とさせて頂きます。

優秀賞
『背負籠の子守唄』
久保田 豊治 様


選評
映像から答えを導き出す前に、まずは何らためらいのない屈託な表情をサングラスの下から読み取ることになります。背負い籠とあるようにユニークかつ屈強な男性の背には愛らしい女の子。とてもとても大きな籠です。この背中ならば落ちることはおろか何も恐れることはないでしょう。背後の『にんにくとべごまつり』の様子も国際色に溢れたものであることを伝えてくれます。

優秀賞
 『郵便配達』
稲垣 寿彦 様


選評
日常。普段の何気ないひとコマ。今日は一体どんな便りを届けて回るのでしょうか。雪点在し坂があり。もしかすれば大変危険な坂なのかもしれません。撮影者は冬の寒い中走り回る郵便配達のバイクに普段から敬意を表明しているのでしょう。題名そのままなだけに様々な憶測を呼びます。

四季 春 入選
 『消防演習』
   中沢 誠 様


選評
タイトルに消防演習とありまずは疑問を抱くのですが、なるほど消防団の制服を着ております。早朝から出張ってやっと一息というところでしょうか。桃色の花をつけた木々の下、大勢の仲間たちと食べるお昼はさぞやおいしいことでしょう。おそらくですが、会話は今晩の反省会の相談かもしれません。

四季 夏 入選
 『森に架かる虹』
濱 信治 様


選評
虹は光学現象としては比較的遭遇しやすいですがこれはどうでしょう。森から森へかかる七色の橋は雲が支柱のごとく手を差し伸べているようにも見えます。青空の爽やかさと、木々の香りが充満しているような作品です。

四季 秋 入選
 『田子の初冬』
佐藤 淳 様


選評
茅葺民家に柿。これだけで古き良き時代の情緒にあてられた気さえします。近年、里山の柿は摘まれずに野生の鳥獣たちの食料庫となっているでしょうが、この画面を見れば放っておけなくなります。タイトルは初冬とありますが、全体の雰囲気や構図的に選者団全員が田子の秋だと意見の一致をみた次第です。

四季 冬 入選
『朝一のゲレンデ爽快です!』
梅内 義幸 様


選評
このようなタイトルを投げかけられては「そうでしょうとも!」と頷かざるを得ません。清々しい朝、爽やかな印象が素敵です。作者のわくわく感と楽しみで仕方がない様子がひしひしと伝わってきます。

農村風景の部  優秀賞
『冬支度』
山本 敏夫 様


選評
本コンテストは観光や町のPRにも使わせて頂きたいという趣旨から、この画面が選者団一致で賞に推薦致しました。田子町らしさ満載のにんにく。そうです。昔はこうして軒先に吊るしたもの。水車の車輪がもう少し主張していても良さそうですが、ポスターなどにしたらモダンなテイストに仕上がりそうです。

農村風景の部  入選
『かわいいでしょ!』
宮村 規恵子 様


選評
この姪っ子さんの表情、ハンドルを回すしなやかで柔軟な子供の体躯。作者の視点が冴え渡っています。タイトルのごとく問いかけられずとも、可愛らしさに溢れた映像。それにしても無邪気で楽しげです。

夜空風景の部  優秀賞
 『晩秋夜滝』
前川 悟 様


選評
満点の星空の下に夜のみろくの滝。素直に驚きです。夜のみろくの滝の表情にお目にかかった人は町民といえども決して多くはないでしょう。滝の部分は一見暗い印象を受けるかもしれませんがそれゆえ自然体であり、星々との共存を可能にしています。

夜空風景の部  入選
『魅惑の星空』
白山 健悦 様


選評
星空が美しい町と言われて幾星霜。魅惑と銘打つタイトルが示すように驚嘆するほど美しい天の川を伴った星空が今ここに。手前には水車(からうす)があり、ぼうっと茅葺屋根を基点に夜空のハイライトが伸びています。明るさや色調も素晴らしいです。

祭り風景の部 優秀賞
『かわいいたっこ王子と♪』
岩城 美果 様


選評
Tシャツから第三十回のにんにくとべごまつり会場であると確認致しました。町のキャラクターであるたっこ王子とのツーショット。笑顔と明るい画面が良く、楽しいイベントに参加している雰囲気を伝えてくれます。

祭り風景の部 入選 
『子孫繁栄』
鈴木 耕二郎 様


選評
今や田子町において3つの集落でしか行われなくなった行事『虫追い』。これは細野集落と思われます。対の藁人形を交わらせる男性たちの表情、もはや見守るしかないといったような背後の人々と子供たちの様子が印象的です。

facebookの部 優秀賞
『明日は明日の風が吹く!』
白板 麗香 様


選評
いわし雲、青い空、画面は全体的にポップな主張をしている色彩ですが、確かに田子町の空はどこまでも高く土耳古石色の碧。タイトルは飛び上がる人物の心情を表しているのでしょうか。今日は届かずとも、諦めずに前向きにチャレンジする明日はきっと雲を掴むはずです。

facebookの部 入選
『ニンニクの収穫祭』
大下 ふみこ 様


選評
ふたりの女性の背後にはどこまでも拡がるにんにく畑。表情は明るく、掘り取り体験の楽しさが伝わってきます。前面の女性の胸部がすっきり見えると画面の印象が変わりますが、そこは田子町。カメラに向かってにんにくを見せていても大事そうに抱えています。最近は収穫体験も人気が高まっているようです。


佳作作品

『星夜の滝』
高沢 岩男 様


選評
みろくの滝の上で星がかがよい、まるで夢の情景のよう。みろくの滝を中心にすえたこの映像は未だ見たことのないみろくの滝の表情を教えてくれているようです。

『狂いはないか』
岡部 哲 様


選評
鉄が熱いうちに鎚で叩いた後、ひょいと持ち上げて確認する。鍛冶職人中畑さんが真剣に向き合う表情を見事に捉えています。

『水車前の宴』
工藤 茂雄 様


選評
秋晴れの空の下で宴を張る人々。鉄鍋を火にかけていったいどんなご馳走をこしらえているのでしょうか。背後には水車、三角に積み上げた藁が見え、秋の日の新田集落の光景を伝えています。

『水亦分校前のポスト』
寺尾 大輔 様


選評
廃校となりながらも、生活館として集落の人々に使用されている水亦分校。発見という名の作者の視点が伝わってきます。

『冬の創遊村』
橋本 一夫 様


選評
タプコプ創遊村は田子町にあった茅葺民家を移築したもので貴重な町の財産です。おそらくこの遠景は昨年オープンしました『Takko Cafe』からの眺めでしょう。

『ほんと、よく来た』
池田 憲隆 様


選評
タイトル通りの言葉、そのままにお返し致します。本当に良く来て頂きました。作者の他の作品も冒険に満ちたものでとても好感が持てました。

『にんにくと太陽』
櫻井 悠喜 様


選評
太陽に向かってにんにくをかざし、白い宝石のごとく表現しようとされた作者の意図が輝きを持った画面にしています。

『楽しいひととき』
古田 和子 様


選評
作業もひと段落といったところで、仲間と語らい疲れた身体を休めるのは農作業の楽しみのひとつと存じます。女性が多いのでさぞ噂話に花が咲くでしょう。

『チヨばあちゃん』
佐藤 裕一 様


選評
被写体の生き生きとした表情。腕組みし、親しげに画面外の誰かと話をしているようす。背後に編まれて吊られたにんにくも田子町らしさを醸し出しています。

『キセキレイ橋』
新井田 忠治 様


選評
キセキレイは田子町の鳥。その名を冠する橋は町役場の脇を通る川に架かっています。最近は見かけなくなってしまったキセキレイも写っていれば奇跡でしたでしょう。


ブログにも前回作品を掲載しております。

こちらからご覧下さい。